チーフエンジニアが「スイフトスポーツに競合車はいない」と断言する理由とは?

54pt   2017-10-12 18:33
clicccar.com(クリッカー)

突然ですが、クルマに乗る瞬間、どんな気持ちでしょうか? 駐車場に停めてある愛車を見たとき、乗り込んだとき、そしてエンジンを始動させたとき……。

そんな場面を改めて思い返してみると、気分は常に高揚しています。ロボットアニメのように機械式立体駐車場の下段からゆっくりと上昇して現れる愛車の姿に男心をくすぐられ、レザーをあしらったインテリアの感触や風合いにうっとり、そして微かに存在を主張するパワートレーンがもたらす心地よいドライブフィール。日ごろから様々なクルマに触れているものの、それでも改めてマイカーに触れると「やっぱりいいな」と歓びを感じさせてくれます。

そんな惚気話はさておき。スポーツカーのように趣味性が強いクルマでしか楽しさを味わえないと思われがちですが、いわゆる実用車であるコンパクトカーも見た目や走りを魅力とするモデルが増えています。

なかでも新型「スイフト」は注目モデルです。新開発プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用した新型は、徹底した軽量化による燃費向上に加えて、後席のドアノブを目立たないように処理することでボディラインの滑らかさを強調したり、ナビ画面をドライバー側へ傾けることでコックピット感を強調するなど、ドライバーの気分を盛り上げる演出もつくり込まれていました。

その「スイフト」シリーズの頂点に君臨するのが、新たに販売が始まった「スイフトスポーツ」です。

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チーフエンジニアの小堀 氏は「スイフトスポーツに競合車はいない」と言います。

新型の開発に際して、まずは先代「スイフトスポーツ」はもちろん、国内外問わずスポーティなコンパクトカーに乗ったと言います。ただ、それらの中でもドライバーの手の内でコントロールできることに限れば、1.6L直4自然吸気エンジン(136ps)を搭載する先代「スイフトスポーツ」が頭一つ抜きん出ていたとのこと。また、その味わいはブランディングにも貢献しており、「スイフトスポーツ」は独特のポジションを確立している確信を抱いたそうです。 それらを踏まえて、新型の開発はその独特な個性を強めることを目標にスタートしました。

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まず検討されたのがエンジンです。「スイフト」には1.0L直3ターボ(102ps)を搭載する仕様があるものの、このエンジンは欧州仕様の「スイフト」に搭載される1.3Lディーゼルに代わるものとして実用性や快適性を重視して開発されたものであり、爽快な走りを謳う「スイフトスポーツ」には……。

そこで、注目したのがSUVの「エスクード」への搭載が決まっていた1.4L直4ターボでした。これと徹底的な軽量化技術を組み合わせれば、トルク・ウエイト・レシオを大幅に下げることができ、より良いハンドリングの実現に繋がるはず。そんな思惑通り、先代の6.5kg/Nmに対して、新型は4.2kg/Nmと差は歴然です。

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ただし、エンジンをそのまま搭載するのではなく、制御は「スイフトスポーツ」専用。低速域でもウェイストゲートバルブを閉じておくことで、ターボのフィンを回転させる空気の流れを強く保ち、アクセルに対する加速遅れの解消を図っています。

しかしながら、開発当初はパワーにボディが付いていけなかったと言います。その結果、「スイフトスポーツ」は前後のトレッドを若干広げた欧州仕様のボディが用いられています。そのほかにも、タイヤ接地性を高める足まわりや、エンジンを支えるブッシュのバネ定数を50%高めるなど、旋回時の挙動をスッキリさせる専用チューンが施されています。

つい走りの話に集中してしまいましたが、「スイフトスポーツ」は内外装も専用の仕立てとなっています。

「スイフト」シリーズのフラッグシップだからこそ、フロントグリルを大型化して迫力のあるフロントマスクに。またリヤビューでは、全長の拡大に合わせてリヤバンパーの造形だけでなく、マフラーのレイアウトやパイプの位置に及ぶほど細かな調整が行なわれたとのこと。

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一方のインテリアは、フロントシートはヘッドレスト一体型のセミバケットシートを採用。見た目のスポーティさはもちろん、座り心地やサポート性など様々な要素が絡み合っており、データや試作も含めて細かな調整を幾度となく行なった末に完成した自信作だと言います。

肝心の実用性については「スイフト」を踏襲。居住空間や荷室容量のほか、ナビゲーションなどの操作性の良さは健在です。しかも価格は183万6000円〜。「スイフトスポーツ」で楽しいカーライフを始めてみませんか?

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(今 総一郎)

【関連リンク】

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