あの「ロケットで打ち上げられたテスラ・ロードスター」が火星の軌道へ到着。要した時間は8ヶ月27日

16pt   2018-11-08 14:45
Life in the FAST LANE.

| スターマンはずっとこの軌道を周回し続ける。”スペース・オディティ”を聴きながら |

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テスラCEOであるイーロン・マスク氏が経営する航空宇宙産業会社”スペースX”は、火星行きのロケットに「テスラ・ロードスター」を搭載して打ち上げていますが、イーロン・マスク氏が「そのチェリーレッドのテスラ・ロードスターは火星の軌道に到達し、周回している途中だ」とツイート。

昨年末、イーロン・マスクCEOが「テスラ・ロードスターをロケットに乗せて打ち上げる」と発言した際は誰もが正気の沙汰ではないと考え冗談だと思ったものの、実際に同氏は2月にスペースXのロケット「ファルコン・ヘビー」にテスラ・ロードスターを搭載して打ち上げています。

これに至った経緯としては、ロケットのテストにあたり、「想定する重荷」には通常コンクリートなどのおもりを積むものの、それでは面白くないのでテスラ・ロードスターを代わりに積んだというものですが、まさに発想自体が並外れていると言えますね。

テスラCEOが火星行きのロケットにテスラ・ロードスター搭載。「何十億年も宇宙空間に存在することになる」

イーロン・マスク氏はユーモアを交えてこの偉業を語る

加えてイーロン・マスク氏は「この次の行き先は”宇宙の果てのレストラン(the restaurant at the end of the universe)”だ」とつぶやいていますが、これはダグラス・アダムズ氏の著書「銀河ヒッチハイクガイド」の続編のタイトル。
一番上の画像にある、カーナビ画面の”DON’T PANIC”そのものが銀河ヒッチハイクガイドに出てくるガイドブックにあった文言なので、それにかけたことになりますね。

ちなみにこのテスラ・ロードスターの運転席に座る、宇宙服を着たダミー人形の名前は「スターマン(Starman)」。
もちろんデビッド・ボウイの名曲「Starman」にちなんだものですが、この曲はアメリカでは「定番」なのか、映画「オデッセイ」「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」でも使用されるなど、とにかく宇宙とは切っても切れない曲ですね。

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当時のデビッド・ボウイは宇宙と関連した曲を多くリリースしており、「Space Oddity(スペイス・オディティ)」もそのひとつ。
この中に登場する(他の曲にも出てくる)「トム大佐(Major Tom)」もこれまたアメリカでは常識のひとつのようで、これもSF映画では宇宙飛行士を指す言葉として使用されるケースが見られます(最近だと”ジオストーム”で使われていた)。

なお、テスラ・ロードスターが火星の軌道に到達したのは打ち上げの8ヶ月27日後。
スペースXによると、この間にテスラ・ロードスターが旅した距離は世界の道路を足した距離の16.5倍に相当し、さらにはテスラの定める保証における走行距離制限を1万倍も超えている計算だそう。

そして驚くべきは、テスラ・ロードスターのバッテリーはまだ生きており、この”スターマン”はテスラ・ロードスターのオーディオから再生される「Space Oddity」をなんと”74,115回も聴いている(この瞬間もまた聴き続けている)ことになるそうです。

世界中探しても、こんなことをする(できる)人間はイーロン・マスクの他には見当たらず、やはり「テスラを超えるのは並大抵のことでは難しいだろう」と思わされますね。

Starman’s current location. Next stop, the restaurant at the end of the universe. pic.twitter.com/Ty5m8IjJpE

— SpaceX (@SpaceX) 2018年11月3日

なお、打ち上げ直後のオンボード映像はこちら。

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