ホンダNSX「GT3 Evo」の実車公開!NSX比で-489キロ、価格は3.3倍の5800万円に

40pt   2019-07-12 00:02
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| ハイブリッドシステムと4WDは取り外され、トランスミッションは6速シーケンシャルに |

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ホンダが昨年に発表した「ACURA NSX GT3 Evo」をミッドオハイオ・スポーツカーコース(サーキット)にて公開。
NSX GT3 EvoはFIAの規定するGT3クラスに参戦可能なレーシングカーですが、その多くを市販モデルのNSXと共有します。

ホンダによると、その共有率は80%にまで達し、スペースフレームやエンジンなどの基本パーツは「ほぼ市販モデルのNSXと、NSX GT3 Evoでは同じ」。

ホンダ「レースで勝つのにベストなマシンを提供する」。NSX GT3 Evoを発表
NSX GT3 Evoの維持コストは大幅に下がった

ただ、GT3クラスでは4WDやハイブリッドは使用できないため、よってNSX GT3 Evoでは3モーター式ハイブリッドシステムが取り払われて「後輪駆動」に。
さらにトランスミッションも規定によって6速シーケンシャルへ、ブレーキも同じく規定によってカーボンセラミックからスチールへと変更されています。

なお、市販車との共有率が高いということは、クラッシュ等で補修用のパーツが必要となった際に「パーツ調達コストが安く済む」ということになり、NSX GT3 Evoでレースに参戦するチームには「非常にありがたいクルマ」ということになりますね。

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市販モデルのNSXと、レーシングカーのNSX Evoとの比較は下記の通りですが、NSX Evoの価格はNSXの3.3倍ほど。
これはアウディやランボルギーニ、ポルシェの発売するGT3クラス用のカスタマーカーの価格(市販モデルの2.5倍くらい)に比較してかなり高いという印象です。

これについては、「市販車と共有されていない20%の部分」の価格が非常に高い可能性があるということ、そしてNSXはアウディR8、ランボルギーニ・ウラカン、ポルシェ911GT3に比較して「ハイブリッドシステム含め、取り外さなくてはならない部分が多く、調整を要する」ということになるのかもしれません。

なお、こういったレーシングカーを(自動車メーカーが)製造するには主に2つの方法があり、ひとつは「完成した市販車を、レース仕様にコンバートする」方法。

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この方法だと、市販車を一旦作り、そこから外せるものを外したり、トランスミッションやタイヤ/ホイールなどを換装するため、コンポーネントの価格が「2台分」必要になることも。

フォードGTの場合はこれに当たり、よって相当なコストが要求されるようですね(NSXも、この価格を見るにフォードGTと同じ方法かも)

そしてもう一つの方法は、「最初からレーシングカー」として作る。
この方法であれば、ムダなパーツを組み込む必要がなく、かなり安価にレーシングカーを作ることが可能になります。

ただ、こちらの方法は「レーシングカーの製作を外部のパートナー企業に委託する」、つまり自社でレーシングカーを製作できない場合は「絶対ムリ」。
そしてこの方法を採用しているのはランボルギーニ、そしてアウディですね(市販車と同じラインでレーシングカーが組み立てられる)。

NSXNSX GT3 EVO
価格157,500ドル525,000ドル
エンジン3.5リッターV6ツインターボ3.5リッターV6ツインターボ
トランスミッション9速DCT6速シーケンシャル
駆動方式SH-AWD(4WD)RWD
0-100km/h加速2.92秒4.35秒
ボディ構造アルミ複合材アルミ複合材
ブレーキブレンボ製
(カーボンセラミックディスク、F:368mm / R:361mm)
ブレンボ製
(スチールディスク、F:368mm / R:361mm)
ホイール鍛造アルミ
(F:245/35-19 / R:305/30-20)
鍛造アルミ(センターロック)
(F:315/46-18 / R:325/48-18)
全長4,470ミリ4,612ミリ
フロントトレッド1,655ミリ1,715ミリ
リアトレッド1,618ミリ1,687ミリ
重量1,759キロ1,270キロ
ほかにはこんな「GT3レーシングカー」がある

そしてこれまでに発表されているGT3クラス向けのカスタマーカーだとこんなクルマも。
日産GT-R GT3はその価格6000万円で、モトの車両価格を考慮すると「かなり割高」な部類ですね。

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日産「GT-R NISMO GT3」2018年スペック発売。価格は6000万円、信頼性と耐久性が大きく向上

アウディR8は5200万円。
比較的安価ですが、これは上述のように「もとからレーシングカーとして生産」しているため。
なおR8はGT4、GT2にも対応しており、相当数を販売していることも「安価な」理由かもしれません。

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アウディR8史上最強のレーシングカー、「R8 LMS GT3」発表。その価格5200万円、このままGT3やル・マンに出走可能

そしてマクラーレンからは「720GT3」。
相当な改装を施し、そしてロードカーの価格が3000万円オーバーであることを考えると、「もっとも割安な」GT3レーシングカーであり、かつ「最も勝てる可能性が高い」クルマだとも考えています。

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マクラーレンが720S “GT3″投入。ロードカーから90%のパーツを入れ替え、その価格6200万円ナリ

そのほかにはランボルギーニ・ウラカンGT3、アストンマーティン・ヴァンテージGT3、メルセデスAMG GT3といったクルマたちも発表もしくは発売されていますね。

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VIA: Acura

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